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初詣からお祭り、御朱印集めまで、日本人には身近な神社。
でも参拝作法はうろ覚え……なんて方も多いのでは?
本来参拝に厳格なルールはありませんが、一般的な作法をご紹介します。
神社は一般的に、早朝や午前中に参拝するのが良いとされています。
午前中は「参拝客が少ない=願いごとが少ない」と解釈し、祈りが届きやすいという説もあります。
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また、太陽に照らされている日中は気持ちも晴れやかになり、心穏やかな状態で参拝できるでしょう。
しかし、夕方や夜に参拝してはならないという決まりはありません。
① 一礼して鳥居をくぐる
② 参道の中央を避けて歩く
③ 手水舎で手と口を清める
④ 鈴を鳴らし、お賽銭を入れる
⑤ 二拝二拍手一拝でお参り
もし鳥居が複数ある場合は、1つずつ礼をしてくぐります。
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鳥居は通常、神様のいる本殿から見て一番外側にあるものが「一の鳥居」、
本殿へ近づくことに「二の鳥居」「三の鳥居」と順に数えます。
数が増えるごとに本殿に近づき、鳥居内がより清浄な空間へとなっていきます。
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大きな神社では鳥居が離れていたり、分からない場所にあることもありますが、
正式参拝の時にはぜひ一の鳥居からくぐってみてくださいね。
鳥居から境内へと続く参詣者のための道を「参道」と言います。
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参道での作法、それは中央を避けて歩くこと。
というのも、参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれ、神様の通り道とされているから。
神様が通りやすいよう、参拝者は端を歩くことが礼儀とされているのです。
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ですが初詣などで参道が混んでいたりして、正中を避けたくても避けにくい場合もありますね。
そんな時は無理に端を通ることにこだわらなくてもOK。
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また、玉砂利が敷かれている場合、玉砂利の上を歩くこともお清めの意味となります。
ただし、しめ縄に守られた場所へは立ち入らないよう気をつけて下さいね。
神社には必ず手水舎(てみずしゃ、ちょうずしゃ) があります。こちらで手と口を清めてから参拝しましょう。
ハンカチ等拭くものを出しておくことをお忘れなく!
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① 柄杓を右手で持ち、水をすくう (1杯で最後の工程まで行う)
② 左手を少量の水で洗い、柄杓を左手に持ち直す
③ 同様に右手を少量の水で洗い、柄杓を右手に持ち直す
④ 左手に少量の水を注ぎ、口をゆすぐ
⑤ 左手を洗う
⑥ 柄杓を縦に傾け、残った水で柄の部分を洗い流す
⑦ 元の場所に柄杓をもどす
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手水は物理的な汚れを落とすというより、水で流すこと自体がお清めの意味を持ちます。
なのでゴシゴシと洗わなくても大丈夫。濡れた手はハンカチなどで拭きましょう。
お賽銭は神様への日頃の感謝を込めたお供え物です。
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参道を歩く時は中央(正中)を避けましたが、お詣りの時は賽銭箱の中央に立っても大丈夫です。
賽銭箱の前に来たら、まずは鈴や鐘を鳴らしましょう。
この鈴は「本坪鈴 (ほんつぼすず) 」といい、参拝者を祓い清める意味があるといわれています。
鈴がないお社では不要です。
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鈴を鳴らしたら、投げ入れたりせず、丁寧にお賽銭を入れましょう。
お賽銭を入れた後はまず、叶えてもらった願いごとのお礼や日頃の感謝を伝えます。
そして、その後に次の願いごとをしましょう。
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お賽銭は先述したように感謝の気持ちのお供え物なので、金額が大きければ良いというものではありません。
お賽銭の額に決まりはありませんが、縁起が良いとされている金額はあります。
・5円:「ご縁」にちなんで
・11、21、31円:円(縁)が割り切れない
・50円:五重の縁=多くのご縁がある
・125円:十二分にご縁がある
神社にもよりますが、一般的な拝礼の方法は二礼二拍手一礼です。
※二拝二拍手一拝 (にはいにはくしゅいちはい)ともいいます
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① 本殿や拝殿に向かって、腰を90度曲げて二礼。
② 二回柏手を打つ (二回手をならす)
③ 最後に腰を90度曲げて一礼。
本殿前から去るときも、すぐに背を向けず1~2歩下がってから背を向けると良いとされています。
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神社によっては異なる拝礼方法を行うところがあり、
例えば出雲大社や宇佐神宮などでは拝礼は二拝四拍手一拝の作法で行います。
お寺の場合は、柏手は打たず一礼合掌が基本となります。
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御朱印を集めていたり、お守りやおみくじを楽しみにしている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、神社は神様のいらっしゃるところ。まず参拝をしてから御朱印やお守りをいただきましょう。
コートは着用したまま参拝可能です。
また、ファーが付いたコートについても、神社参拝時に着用してはならないというルールはありません。
お寺の場合、ファー着用はマナー違反です。
しかし、ファーは殺生をイメージさせるので参拝者の中には快く思わない人もいます。
できるならば避けた方が無難です。
神道は死を忌むべきものと考えており、けがれを神域に持ち込むのを避けるために参拝を控えます。
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よく、故人が亡くなってから四十九日が明けるまでの忌中期間や、
故人が亡くなってから約1年間(13ヵ月)の喪中期間は神社の参拝を避けた方が良いとする説もありますが、
厳密にはそうとも言えません。
参拝は忌中、喪中の期間が終わってからが望ましいとするところもあります。
この考え方は、神道と仏教が混同しています。
地域や神社の系統によっても考え方が異なるので、家や地域の考え方を参考にするのがいいかもしれませんね。
日本に神社の数は8万社以上、中には独自の作法を持つ神社もたくさんありますが、
神社の参拝作法・基本項目を知っておけばどんな神社へも礼儀を示すことができます。
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「こうでなければならない」というルールではないですが、
作法に則った参拝方法で心清らかにお参りしましょう。
【仲野涼プロフィール】 バラとリボンの可愛い雑貨屋Rosette ribbonオーナー
幸せ人生♡応援講座 講師
個性心理學は「たぬき」でニコニコ天然ボケ。
九星は「五黄土星」で責任感のある姉御肌。
共通点は☆愛情たっぷり・頑固・大器晩成☆
「自分に自信がない女性に、持っている魅力に気づいて欲しい。」
「幸せになりたい女性を応援したい」 その思いで活動しています。
私の使命は「あなたの魅力をあなたに伝え、
周りのみんなと幸せに楽しく仲良く過ごしてもらう」こと、
女性が笑顔で過ごす手伝いをすること、
を生涯の仕事として決めています。
現在、三重県鈴鹿市で雑貨屋Rosette ribbonを経営しながら、 講師として活動中。